Anguilla japonica
ウナギ目ウナギ科
方言: |
カニクイ、カニクライ、アオバイ、幼魚はカンナメ、カイコ、シロコ、ハリウナギ |
北海道以南の日本全域に棲息しているが、南方系のため日本が分布域の北限といわれる。
ウナギの正確な生態はほとんど不明で謎に包まれているといっても良い。南太平洋の深海で孵化した幼魚はレブトケファルスと呼ばれ、黒潮流域の海中を浮遊しながら成長して北上する。体長7cmくらいのシラスウナギに育った幼魚は群れを形成し、冬から春にかけて河口から一斉に遡上を開始する。メスは川上まで遡上するが、オスは湾内や河口付近に留まることが多い。
湾内や河川に到達したウナギは6〜10年ほどで成魚となり、最大級で1.3mほどに達した後、秋口に産卵のため川を下って海に降る。
釣期はほぼ周年にわたり、初夏から真夏にかけてよく釣れる。土用の丑の日があまりにも有名なため真夏が旬だと思われやすいが、脂の乗りが良くて本当にうまいのは秋口から初冬にかけてだ。
淡水域や汽水域、また湾内の岸壁などからの陸っ張りや大川の下流域での船釣りのほか、河口付近の川岸の巣穴を攻略する独特の穴釣りがある。
ポイント
下流付近の捨て石周りや泥底が好ポイント。このほか湾内の岸壁や橋げたの際、大川に続く池や沼、小川などにも見られる。
釣り方
夜行性のため通常は夜釣りで狙い、陸っ張りでも船からでも2、3本のぶっ込み仕掛けを投げ入れておく。
穴釣りは昼間がよい。下げ潮で水位が下がったときが絶好機で、丸く整然と空いた穴を選んで狙い撃つ。そっと仕掛けを差し込むとグーグーと段をつけた力強い食い込みが襲ってくる。
エサ
一般的なのが太めのドバミミズで、軸長のウナギバリに縫い刺す。穴釣りではこのほか、ドジョウ、クチボソ、オイカワなど、細長い小魚も用いる。
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