実践的フィッシング 釣魚図鑑
DAIWA
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カジカ
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Cottus pollux
カジカ目カジカ科
方言: ゴリ、ダンギボウ、カワオコゼ、カブ、ガコ、カクブツ、チチカブ、ゴンパ、ゴッポ、オコジョ、ナイラギ、カジカンボ、ウバガシラ、ハゼ、グズ、アカザス、ビンガ、セカブ、タケソン、フグ、ブグ、タカノハ、ヒトツバネ、アカジ、ホウテン、ドンコ
 北海道南部から九州にかけて、流れが速くて玉石の多い河川の上中流に広く分布している。産卵期は2月から4月ごろ。10日くらいかけて、石の裏側に黄色い粘着性の卵を産み付ける。釣期は1年中だが、産卵時期から秋口ごろまでが釣りやすい。
 最大体長は12cmほどで形態はハゼに似ているが、腹には吸盤を持たないので識別できる。近似種にはウツセミカジカ、ハナカジカ、カンキョウカジカ、ヤマニカミ、カマキリなどがいるが、いずれも貪欲で小アユなどを呑み込んでしまうほど。本来の食性は動物質だが、植物質も積極的に食う。
ポイント
水がきれいで流れのある瀬の石の陰や大きな石の隙間、護岸の底、蛇カゴの穴など石の周りに潜んで、流れてくる餌を待ち構えている。
釣り方
比較的浅瀬を好むため、魚影を見つけて餌を降ろす見釣りが効果的だが、逆光や波立っている川面、深みなどでは水中が見えないので要注意。魚を驚かせないようできるだけ静かに行動し、立ち込んで釣るときはとくに静かにゆっくり移動する。
魚を見つけたら1mほど上流に餌を降ろし、水流に乗せて魚の鼻っ面に送り込むが、流れよりわずかに遅れるようにさばくのがコツ。仕掛けが底を這うようなときは、竿先を止めて道糸にわずかなテンションをかけると、流れにあおられた餌が良く躍る。
ミャク釣りはここぞと思う石の際にオモリを沈め、底すれすれに餌を流す。竿先を静かに上下させてオモリを少し動かし、仕掛けを躍らせて食い気を誘うが、アタリがなければ別のポイントを探る。根掛かりを防ぐには、板オモリではなくカミツブシが効果的だ。
さぐり釣りは石の裏にいるカジカを探っていく釣り方で、渓流竿などの穂先の部分だけに20cmくらいの糸を直結し、これに餌を付けて石の裏にそーっと入れていく。
エサ
川虫か小さめのミミズ、探り釣りではイクラが良い。